
画像出典:公式ストアページ
個人開発者「夜路地」は2026年8月14日、テキストアドベンチャー『MARY - メアリ姫の奪還』の完全版をSteam向けに制作すると発表し、公式ストアページを公開した。配信は2027年内を予定している。本作は元々、ゲームジャムイベント「Unity1週間ゲームジャム」向けに制作された短編作品で、無料公開されているブラウザ版(unityroom版)が約50万PVを獲得する話題作となっていた。
物語は、魔王にさらわれた姫「メアリ」を救うため勇者が冒険に挑むという王道のテキストADV。最大の特徴は、選択肢のボタンに好きな1文字を自由に追加できるという独創的な操作システムで、追加した文字によって台詞や行動の意味そのものが変化し、物語の展開が枝分かれしていく。ブラウザ版では400通り以上の分岐が用意されていたが、Steam完全版ではこれを5倍以上に拡張し、新規キャラクターやアニメーションも追加される予定だ。なお、テキストの言葉遊びが核となる作品のため、日本語以外へのローカライズは現時点で予定されていない。
SNS発の草の根ヒット作がSteamでの正式な完全版制作に至るのは、インディーゲームシーンらしいサクセスストーリーだ。無料のブラウザ版で既にファンを獲得している状態からのスタートとなるため、完全版への期待値はすでに高い。
GameNaviとしては、「1文字追加するだけで意味が変わる」というシンプルながら唯一無二のアイデアが、拡張後の完全版でどこまで奥深いテキスト体験に発展するのか注目したい。日本語ならではの言葉遊びが軸のため海外展開には工夫が要りそうだが、国内のテキストADVファンには刺さる一本になりそうだ。無料のブラウザ版で先に雰囲気を確認してから完全版を待つのもおすすめの楽しみ方だろう。
