パブリッシャーのtinyBuildとデベロッパーのHologryphは2026年8月27日、非対称マルチプレイステルスホラー『Secret Neighbor』が不正アクセスの被害を受けたと発表した。同作はPC(Steam)・Xbox One・PlayStation 4・Nintendo Switch・スマートフォン(iOS)向けに展開されている、隣人から隠れながら仲間と脱出を目指す5対1の対戦型ホラーゲーム。攻撃者はバックエンドの管理用認証情報を不正に入手し、全プラットフォームのサーバーシステムを標的に組織的な攻撃を実行、プレイヤーのプロフィールや進行状況データを削除したという。開発元によれば、氏名やメールアドレスなど個人情報の漏洩は確認されていない。

攻撃者は今回の攻撃の見返りとして、金銭ではなく「全プラットフォームからの販売停止」のみを要求しており、要求が満たされない限り攻撃を継続すると予告しているとされる。これに対しtinyBuild・Hologryph側は販売停止の要求には応じない方針を示し、脆弱性の特定とデータ復旧作業を進めている。対応が完了するまでの間、一部プラットフォームのオンラインサービスが数週間から数か月にわたり利用できなくなる可能性があるとしている。

GameNaviとしては、金銭目的ではなく「販売停止」そのものを要求する攻撃という特異な手口に注目したい。ゲームの内容や運営方針への不満が動機である可能性も指摘されており、単なるハッキング被害を超えて業界的な議論を呼びそうだ。一方でプレイヤー目線では、進行データが失われた場合の補填措置や、サービス再開の具体的な見通しがまだ明らかになっていない点が気がかりで、続報を待ちたい。同様の"要求型"サイバー攻撃は他のライブサービス型タイトルにも起こり得るだけに、業界全体のセキュリティ対応強化にもつながるか注目される。