「DLsite」を運営する株式会社viviONは2026年8月20日、PCゲームをスマートフォンからそのまま遊べる新サービス「viviON GAMES」を8月26日より開始すると発表した。専用のクラウドゲーミングエンジン「OOParts Engine」を用いてPCゲームを専用サーバー上で動作させ、ダウンロードやインストールをせずにスマホのブラウザから起動できる仕組みだ。ブランドメッセージは「あのゲームが、スマホで今すぐ。」。

料金形態はサブスクリプションではなく、タイトルごとの買い切り式を採用する。ゲーム会社やクリエイター側にスマホ移植の負担をかけずに済むのが特徴で、viviON GAMESに対応させるための追加開発コストを抑えられる点がアピールポイントとなっている。配信ラインアップには『夜廻三』『シロナガス島への帰還』『だる絡み背後霊』など、5月に開催されたインディーイベント「BitSummit PUNCH」で先行体験会が実施されたタイトルが名を連ねる。

発表によれば、かつてPCゲームを遊んでいたが今は離れてしまった「元PCゲーマー」は国内推計で1,170万人にのぼり、そこで失われた市場規模は年間1,000億円相当と試算されているという。viviON GAMESは、スマホの普及でPCから距離を置いた層に対して、端末のスペックを問わずに再びPCゲームへ触れてもらう受け皿を狙ったサービスといえる。

スマホの処理性能に依存せず高品質なPCゲームを遊べるという触れ込みは、ゲーミングPCを持たない層にとって魅力的だ。一方で、クラウド配信ゆえの通信環境への依存や、対応タイトル数の拡大ペースは今後の実際の運用を見てみないと判断しづらい部分でもある。買い切り式という価格設計がインディーゲーム市場にどう影響するか、そして8月26日のサービス開始後に対応タイトルがどこまで広がるかが注目点だ。