EXNOAが運営する「DMM GAMES」は、2026年8月31日、iOS向け独自ストアアプリ「GAMES STORE」の配信を開始した。App Storeを経由せず、DMM GAMESが提供するゲームタイトルをiPhoneに直接インストールしてプレイできるサービスで、これまでブラウザ版が中心だった同社タイトルをアプリとして楽しめるようになった。今回のリリースで特に注目されているのが、成人向け(R18)タイトルもラインナップに含まれている点で、iOS上でR18ゲームが公式に配信される事例として話題になっている。
この配信を可能にした背景には、2025年12月に全面施行された「スマホソフトウェア競争促進法(通称・スマホ新法)」がある。同法により、Apple以外の事業者もiOS向けに代替アプリマーケットプレイスを構築し、独自の課金システムとともにアプリを配信できるようになった。「GAMES STORE」はこの枠組みを利用した独自ストアアプリであり、Appleの通常審査を経由しない配信形態を取ることで、通常のApp Storeでは扱いが難しいR18コンテンツも提供できるとされる。ただし利用には制約もあり、日本国内のAppleアカウント・国内からのアクセスが必須でiPadには対応しない。
サービス開始時点のラインナップは全年齢向けが10タイトルで、複数の同社人気タイトルが対応している。R18版についても複数タイトルが用意されており、対応タイトルは今後順次拡大される予定という。アプリ版の特徴としては、ブラウザ版と比べた動作パフォーマンスの向上、新着情報のプッシュ通知、DMMアカウントでログインすることによるWebブラウザ版とのプレイデータ連携などが挙げられている。
Android版では以前からDMM GAMESの独自ストアでR18タイトルが配信されていたが、今回のリリースによってiOSでも同様の環境が整うことになる。スマホ新法施行後、大手プラットフォーマーが実際に代替ストアを稼働させた具体的な事例として、ゲーム業界内でも注目される動きといえる。
GameNavi編集部としては、家庭用ゲーム機とは異なる領域だが、法制度の変化が実際のサービス提供へと結びついた事例として関心を持って見ている。iPhoneでR18コンテンツを遊ぶにはユーザー側の設定変更が必要とされており、通常のApp Store経由アプリとは体験が異なりそうだ。一方で、対応タイトルの正確な内訳や動作環境の詳細については報道によって記載にばらつきがあり、詳細は公式発表を確認する必要がある。今後、他の配信事業者が同様の独自ストアを展開するかどうかも注目したい点だ。
