ドラゴンクエストX オンライン

画像出典:公式サイト

スクウェア・エニックスは2026年8月2日、オンラインRPG『ドラゴンクエストX オンライン』(ドラクエ10 オンライン)の中長期的な展望を、公式番組"超ドラゴンクエストXTV 14周年スペシャル"で発表した。最大の発表は、長く続いてきたメインストーリーがバージョン8.4で完結する予定であること。バージョン8の期間を通して物語が終着点へ向かうことが正式に示された形だ。

あわせて運営方針も示された。バージョン間のアップデート間隔は15〜17週を目安とし、ドラゴンクエストシリーズのレジェンド級モンスターを定期的に登場させていく。バージョン8の期間中には"異次元コラボ"や、AIを活用したバディ「おしゃべりスライム」の開発も進行中であることが明かされた。

注目すべきは、メインストーリー完結後も運営を畳むわけではないという点だ。完結後のアップデート計画として、物語要素・育成要素・オシャレ要素をそれぞれ継続して展開する方針が示され、過去作を追体験する「リメイククエスト」や「旅人の広場」関連の機能拡張といった構想も公開された。物語の完結=サービスの終わりではなく、遊びの軸足を移しながら続けていく形が想定されている。

『ドラゴンクエストX オンライン』は2012年のサービス開始から14年を数える長寿タイトルで、バージョン1から8まで物語を積み上げてきた。国産MMORPGとしては異例の長さで一本の大河を描き切ろうとしていることになる。

メインストーリーの完結を先に宣言したうえで、その後のアップデート方針まで同時に示したのは、既存プレイヤーの不安を先回りして潰す狙いがあるのだろう。オンラインタイトルでは「物語が終わる=サービス終了の前触れ」と受け取られがちで、その連想を断ち切る意味で完結後のロードマップ提示は理にかなっている。一方で、メインストーリーという最大の牽引役を失った後に、リメイククエストや育成・オシャレ要素だけで14年ぶんの熱量を保てるかは未知数だ。長く遊んできたプレイヤーほど「物語の続き」を動機にしてきたはずで、完結後の柱をどこに置くかが実際に見えてくるのはバージョン9以降になる。復帰や新規参入を考えている人にとっては、物語がひと区切りするタイミングは追いつきやすい節目でもある。バージョン8.4の到達時期がいつになるかを含め、続報に注目したい。