
画像出典:公式サイト
任天堂は2026年8月4日23時より「ファイアーエムブレム 万紫千紅 Direct 2026.8.4」を配信し、9月17日発売のNintendo Switch 2用ソフト『ファイアーエムブレム 万紫千紅』の詳細を約20分にわたって公開した。これまで公開されていたカイ、ディートリヒ、セオドラ、レダの4人の主人公はいずれも物語の途中で命を落とすことが示され、彼らとは別に"救世主"と呼ばれる真の主人公が存在することが明らかになっている。
公式サイトが提示する物語の骨格は、冥界の王たる魔神「バロール」の復活によって各地が亡者の軍勢に蹂躙される"現在"と、首都ダグシオンで大剣闘祭が開幕する"5年前"という2つの時間軸で構成される。プレイヤーは救世主として5年前へと遡り、4人の戦士がたどった運命を書き換えていくことになる。救世主役の声優には松岡禎丞さんと井上麻里奈さんが起用され、主人公の性別を選べる形が示唆された。
ユニット面では初級職・中級職・上級職の3段階からなる兵種が公開され、呪い師や戦象兵といった、これまでのシリーズではあまり見られなかった兵種も登場する。拠点となる首都ダグシオンでは訓練や武器強化、仲間の勧誘といった育成・編成要素をこなせるほか、拠点の外には「ワールドマップ」が広がり、各地の街へ遠征して土地固有のアイテムを購入したり冒険の情報を集めたりできる。ダンジョンは3Dアクションのように直接操作して探索し、敵と接触すると従来どおりのシミュレーションRPGバトルへ移行する構造だ。パッケージ版は9980円[税込]、ダウンロード版は8980円[税込]で、対象年齢は15歳以上とされている。
4人の主人公が全員退場するという構成は、シリーズでも異例の踏み込み方だ。『風花雪月』のようにルート選択で運命が分岐する作りとは違い、"すでに決まってしまった敗北"を起点に据えているぶん、5年前の行動がどこまで結末を変えられるのかという一点に物語の緊張感が集約されている。ワールドマップとダンジョン探索の追加は『風花雪月』の士官学校や『エンゲージ』のソムニエルで培った拠点パートの発展形と見てよく、SRPGとしての戦闘密度を保ったまま探索の自由度をどこまで両立させられるかが評価の分かれ目になりそうだ。呪い師や戦象兵といった新兵種が既存の兵種相性にどう組み込まれるのかは今回の映像では読み切れず、続報を待ちたいところ。シリーズ経験者はもちろん、周回や分岐が前提の重厚なSRPGを求める層には手応えのある一本になりそうだが、初級職からの育成が絡む以上、入門作としての導線がどう用意されるかは発売までの情報開示を見守る必要がある。
